【BLOG】【社長Blog】税金で作った建造物は建てっ放しでいいのか?
2013-02-01
◆当社が、年賀状で「人災」と指摘した昨年の中央高速道路トンネル事故を受けて、大マスコミ(言わば現在認識レベル)でも色々な動きが出てきた。
◆メンテナンスの必要性・重要性を指摘する動きには大賛成だが、あまりにも「何でいまさら」の感を強くしている。民間の分譲マンション業界では、いまや常識中の常識。①建物を建築・販売するとき、将来必ず必要となるメンテナンスを考え、「長期修繕計画」「修繕積立金・積立基金制度」を用意して
②販売直後には、実施責任主体となる管理組合を立ち上げ
③日々の日常管理業務のなかでは技術員による定点観測・定期調査(法定点検と自主点検)を実施しつつ劣化の進行を最小限に抑えつつ
④10数年サイクルで直前の建物・設備診断を施した上で定期的大規模修繕工事を繰り返し行うことをもって社会資本でもあるマンションの環境・価値を自己責任で守っている。
◆所轄官庁は対象の民間業界には色々と行政指導しているのに、お膝下の税金で建てられた建造物はその対象の外とは。
◆メンテ不足、否、メンテ無しで一番大切な「命」が奪われた人災が起きて初めて動き出すなんて、どう考えても理解できません。
◆建造物が一つ建てば、その為のメンテが必要です。これは、資金の出所・所有形態に関わらず社会資本をキープするための大原則。
◆9名の尊い命の犠牲による訴えに対し「官・民」の英知を絞りだしてその解決策を一日も早く実施に移さねばなりません「新しく造るからメンテ優先」。限りあるお金の制約という現実も言い訳にしないで。