【BLOG】【社長Blog】深夜1時半に火災事故発生・現場急行 雑居マンションの難しさを克服しよう
2015-08-31
◆土曜の眠りに入った深夜1時半過ぎ、枕元の携帯が鳴り響く。受託管理物件の飲食テナントで火災発生の緊急連絡だった ◆まず、火元テナントの責任者に連絡し、事情を説明し至急現場へ来るように指示する。緊急担当社員へ連絡を取りながら、現場へ急行。着いた時点には消防活動も一段落しており、所轄警察と提携先の警備会社、テナント責任者、管理組合役員と合流した ◆幸いボヤで済んだ。(くすぶった煙被害のみで「火」は出なかった。このような場合、消防署も火災と認定せず)が、一歩間違えば人身事故にも繋がる事態に、正直一安心しながら、関係者からの事実関係ヒアリングとご迷惑をおかけしたお客様へお詫びに努めた ◆このマンションは1階が飲食店舗、2階以上が事務所と住居の典型的都心の雑居マンション。住居住民が寝ている時間帯でも店舗は営業している ◆雑居マンションの特色は、店舗、事務所、住居としてのそれぞれの利用目的・形態が異なり、その「バランス」が求められている。利用時間、営利・非営利目的、利用人数等すべてが異なる。店舗の場合、昨今の人材不足も加わり、店長格以外は派遣社員かバイトかパートが一般的。店長不在の場合の責任関係が難しい ◆このような事例体験を活かし、火災のような緊急事態に備えて、次の諸点に管理組合ベースで備えたい。①区分所有者と賃借人と転借人と賃貸管理会社の名簿。現地に不在の場合の連絡先 ②専有部分である以上、鍵を他人に預けることはないので、有事の場合の侵入行為への事前承諾 ③営業店舗の場合、営業主体本社責任者と現場責任者双方への連絡先 ④警備保障会社との提携関係情報(対象範囲と連絡先)※今回の場合、共用部分対応の会社とテナント内対応の2社がいた。⑤管理組合役員への緊急連絡方法や順序など ⑥掛けている火災保険の種類、保険会社、代理店情報 ◆都心ならではの雑居形態は、反面、関係者の「利便性優位の長所」でもあり、住民・事務所側からは、お店は休日の外食先、商談・打合せ場、憩いの場でもあるはず。お互いの違いを相互理解することが何より肝要となる。その理解の上で、合理的妥協ルールを作り出す努力が必要となる。一方的に相手を排斥する方法ではない知恵で克服しよう。 ◆防火管理・消防訓練の大切さは言うまでもないとこと。